(仮訳)パキスタン、ラホール産のキツネノカラカサ属新種、Lepiota lahorensis
Qasim, T., Khalid, AN. & Vellinga, EC. 2016. A new species of Lepiota, Lepiota lahorensis, from Lahore, Pakistan. Turkish Journal of Botany. Available at: https://dergipark.org.tr/download/article-file/414665 [Accessed May 26, 2019] 【R3-06253】2019/5/26投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

パキスタン、ラホールで採集された菌を検討し、Lepiota lahorensisとして新種記載した。
本種は傘が帯桃褐色で表面に暗褐色の鱗片を有し、担子胞子が楕円形~長楕円形、縁シスチジアが棍棒形、傘表皮が毛状被であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析では猛毒きのこを多く含むOvisporae節クレードにおいて独自の系統を形成した。
Pakistan, Punjab, Lahore, the University of Punjab

(新種)

Lepiota lahorensis T. Qasim & A.N. Khalid
語源…ラホール産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepiota farinolens
担子胞子が長楕円形
傘表皮が長い細胞からなる毛状被
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じOvisporaeクレードに含まれる)
本種と異なりパキスタンではなく米国などに分布する
本種と異なり傘が帯桃褐色ではなく帯赤褐色
本種と異なり傘に僅かに顕著な中丘を有するのではなく顕著な幅広い中丘を有する
本種と異なり柄が上下同大ではなく基部が塊茎状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota himalayensis
パキスタンに分布する
担子胞子が長楕円形
傘表皮が長い細胞からなる毛状被
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じOvisporaeクレードに含まれる)
本種と異なり傘表面の鱗片が暗褐色ではなく帯黒色
本種と異なり襞の密度がやや疎ではなく密
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく狭棍棒形~棍棒形
本種より傘表皮をなす細胞が長い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota vellingana
パキスタンに分布する
傘表面に褐色鱗片を有する
襞が白色~クリーム色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じOvisporaeクレードに含まれる)
本種と異なり傘が帯桃褐色ではなく白色
本種と異なり襞の密度がやや疎ではなく密
本種と異なり柄表面の鱗片が帯桃褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より傘表皮をなす細胞が長い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota revelata
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じOvisporaeクレードに含まれる)
本種と異なりパキスタンではなくスリランカなどに分布する
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり傘表皮細胞の先端が顕著に丸い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota brunneoincarnata
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じOvisporaeクレードに含まれる)
本種と異なりパキスタンではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり子実体が比較的大型
本種と異なり子実体が頑丈である
本種と異なり柄に顕著なコントラストをなす帯を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota subincarnata
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じOvisporaeクレードに含まれる)
本種より子実体が桃色を帯びる
本種と異なり傘表面がフェルト状~小鱗片状
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される